TOEIC 実験メモ

「TOEIC 実験記」のサブブログです。主に英語に関する雑記や記録を書いていきます。

第 5 文型 と目的格補語

 

目的格補語について調べて簡単にまとめてみたよ!

 

◆ 第 5 文型 と 目的格補語◆

C は 補語 SVC や SVOC の文型に登場する。

SVC は 「S=C」、SVOC は 「O=C」の関係がある
ということは既存の知識ではあったが

「主格補語」
「目的格補語」という言葉は
あまり耳にしたことがなかったので少し調べてみた。

調べていくうちに「S =C」、「O=C」とするには
ちょっと都合が悪いらしいということが分かった。

その中でも「目的格補語」に関してはかなり多彩で、
しっかりとした整理が必要そうだったので
ここでは「目的格補語」に絞って書いていこうと思う。

 

補語について簡単におさらい


まず最初に、「補語」について
簡単におさらいしておこう。


「主語や目的語を詳しく説明するもの」
が補語とは書かれているが、

主語や目的語の情報を「補う」or 「補足する」
と考えた方が分かりやすいかもしれない。

そして、補語が含まれる文型には
SVC の第 2 文型と
SVOC の第 5 文型があり


第 2 文型 において S を説明する C のことを「主格補語」
第 5 文型 において O を説明する C のことを「目的格補語」


というらしい。


多彩な目的格補語

 

その中でも「目的格補語」は
かなり多彩であることが分かった。

 

  • 名詞
  • 形容詞
  • 不定詞 (to do)
  • 原形不定詞 (do)
  • 分詞 (現在分詞・過去分詞)
  • 句(SV がない文のカタマリ)


こんなに多くのものが目的格補語
を取るようだ。

 

「文型」の分野では

We call him Tom. (私たちは彼をトムと呼ぶ)

The news made me happy.  (そのニュースは私を幸せにした)

といった

目的格補語に名詞形容詞を取る
文を見かけると思う。


だが、自分の知識はここで止まっていたようで
名詞か形容詞しか SVOC の C を取るものがない
と思いこんでいたようだ。



ここで覚えきれていなかったものについて
整理したものを書いていこうと思う。



予めことわっておくが、これはあくまで
自分の中の既存の知識と結びついたということだけの記述
なので注意していただきたい。

 

不定詞の場合


目的格補語を不定詞にすると
「SVO to do」
という構文になる。
 
この構文で有名なところといえば

ask 人 to do 
allow 人 to do
tell 人 to do

ではないだろうか。

自分は構文として覚えてはいたが、
実はこれが第 5 文型であるとは知らなかった。

 

原形不定詞、分詞の場合

SVO do(doing/done)
という構文を取る動詞といえば

知覚動詞 ( see,hear 等)

使役動詞
let … do のみ
make … do, done
have …  do, doing, done 


と、高校あたりで学習する
単元で登場する。

これも「文法」という類で暗記していたが
第 5 文型という発想はなかった。



あくまで目的語を「説明」している目的格補語


I asked him to help me. を例にとってみよう。
目的格補語をはずした I asked him. だけだと

「彼に頼んだ」ということだけしか言っておらず、
その彼に「具体的にどうするのか」という説明まではされていない。

そういう説明をしたいときに目的格補語を使う。


目的格補語は

  • 名詞
  • 形容詞
  • 不定詞 (to do)
  • 原形不定詞 (do)
  • 分詞 (現在分詞・過去分詞)
  • 句(SV がない文のカタマリ)


と多彩に取れてしまうのだが

どれを使うのかはメインの動詞や
目的語の状態を見て判断しないといけない。


本当に「イコール」の関係なのか?


SVC では 「S=C」の関係、
SVOC では 「O=C」の関係が成り立つ
というのはよく耳にする。


確かに関係性は間違ってはいないし
そう思っても差し支えはなさそうだ。


しかし、補語について調べていくうちに
「イコールの関係」とするのはどうなんだろう
という結論へ至った。


補語というのは
S あるいは O について 「説明している」のであって、
S や O が 「C そのもの」を指しているわけではない


We call him Tom. のように
C が「名詞」であれば当てはまるかもしれないが、
他が当てはまらなくなってしまう。


The news made me happy.  を例にしてみよう。

もし「O=C」のように
「イコール」の関係性がある
と言ってしまうと

私は「幸せという状態そのもの」という感じで
私が実体のない概念に変身するという
奇妙なことが起こってしまう。

形容詞なら辛うじて分かるかもしれないが
不定詞や分詞になると混乱するのではないだろうか。

I asked him to help me. でも

彼が「私を手伝う行為そのもの」
に変身するわけではないし、


I saw her playing the piano でも

彼女が「ピアノを弾いている一時的な行為そのもの」
に変身するわけではない。


なので、安直に「イコール関係」とするのは
自分自身「うーん…」と思ってしまう。


目的語を説明している目的格補語なので、
「O = C」というよりは
「O ← C」の方が正確ではあると思う。

 

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〇 I asked him to help me.

私は彼に頼んだ
具体的には(彼が)私を手伝うこと


〇 I saw her playing the piano.

私は彼女を見た
具体的には(彼女が)ピアノを弾いているところ

 

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こんな感じで

目的語が具体的にどうする、どうなるのかを
その後に、目的格補語として置く
とした方が自分にはシックリときた。


O と C には主述の関係があるとは言うが、

もしかすると、目的語を具体的に説明するときは
必然とそうなるのかもしれない。

と妄想するのであった。