TOEIC 実験メモ

「TOEIC 実験記」のサブブログです。主に英語に関する雑記や記録を書いていきます。

不定詞と動名詞にあるニュアンスの違い

 

不定詞と動名詞、どんなニュアンスの違いがあるんだろう?

 

不定詞と動名詞にあるニュアンスの違い◆

不定詞と動名詞の違い」
これはよく目にするものの一つではないだろうか。

とにかく出題されやすいものの一つで、
TOEIC も例外ではない。

その中でも

  不定詞しか取れない動詞
  ・ 動名詞しか取れない動詞
  ・ 両方とれる動詞
  ・ 両方とれるが意味が異なる動詞


これらが圧倒的に多い気がする。


そして、それらの動詞を丸暗記
もしくはゴロで何とか覚える…

というのが良くありそうな感じである。

一応理屈らしきものはあって、
それを理解すると多少は負担が減る。

というわけで、今回はその理屈に当たる
両者のニュアンスの違いについて簡単に整理する。

 

この動詞で取れるのは不定詞?動名詞


「動詞によって不定詞か動名詞かどちらかでしか

目的語を取れない」

というのは
一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。



まずはどういうものがあったのか
それらを軽くおさらいをしていこう。


不定詞しか目的語をとれない動詞

decide (決める)
hope (望む)
expect (期待する)
plan (計画する)
want (~したい)


などがある。


一方、
動名詞しか目的語を取れない動詞


admit (認める)
deny (否認する)
consider (熟考する)
avoid (避ける)
mind (気にする)

 

などがある。

一見すると、全然関係なさそうな動詞ばかりで
覚える単語も多い。

だから丸暗記に走りたくなるのも無理はないが、

実はこれらの動詞には
それぞれとある共通点があるようだ。


未来志向と過去志向


それは、

to 不定には未来志向のニュアンスがあり
動名詞には過去志向のニュアンスがある

ということだ

この辺りは割と聞くのではないだろうか。


ただ、単に文字だけを暗記したとしても
それだけでは使えるようにならないので
もう少し深く見ていくことにしよう。

 

to 不定詞の未来志向のニュアンス

 

未来志向のニュアンスというのは、

「これから~する」
という意味が含まれている 
ということが出来る。

また、これからするということは
「まだ実際にそうなっていない」ということも言える。


具体性がなく、ぼんやりとしているイメージのようだ。



先ほど挙げた英語の動詞に当てはめてみよう。


そうすると次のようになる。

decide :(これからすること)を決める
hope  :(これからすること)を望む
expect  :(これからすること)を期待する
plan  : (これからすること) を計画する
want  :(これから)~したい


たしかに、どの動詞も「これからする」という
不定詞の未来志向のニュアンスと相性がいいことが
とても良く分かる。


動名詞の過去志向のニュアンス


過去志向のニュアンスというのは

「すでにしている」
という意味が含まれている
ということだ。

そしてここからイメージを発展をさせると
ある具体的な状況がはっきり思い浮かぶ
というのも動名詞にはある。


この辺りは、理論的な思考が必要であるが
そう難しいものではない。

先ほど挙げた

admit (認める)
deny (否認する)
consider (熟考する)
avoid (避ける)
mind (気にする)

で考えてみよう

〇 admit , deny

「過去にすでに何かしている」
という事実がないと
認めたり、否認したりできない。


stop 、 quit、give up もこの分類に入りそうだ。
「過去にすでに何かしている」ものがないと
止めることができない


〇 consider

「ある具体的な状況やイメージ」がないと
熟考できない。

この他にも、
suggest, recommend もここに入りそうだ。

何もないところから提案したり、オススメなんてできない。
「ある具体的な状況やイメージ」があってこそ初めてできる。

 

〇 avoid, mind

consider と同じ感覚で、
「ある具体的な状況やイメージ」を想定していないと
避けようとも思わないし、気にするとも思わない。

 


「過去にすでに何かをしていた」ことや

「ある具体的な状況やイメージ」である
動名詞の過去志向のニュアンスと相性がいい

 

to 不定詞と動名詞の性格は正反対?

こうやって調べてみればみるほど、

to 不定詞と動名詞は「正反対なニュアンス」
であると気づくことが出来る。

未来志向の「これからする」と
過去志向の「すでにしている」もそうであるが

「ぼんやりとしていて思い浮かべられないもの」
「具体的にはっきり思い浮かべられるもの」

この点においても正反対なニュアンスではないだろうか。


これまで覚えていた、「未来志向」「過去志向」が
はっきりとコントラストを成しているのが分かり
より深く理解できたような感じがした。