TOEIC 実験メモ

「TOEIC 実験記」のサブブログです。主に英語に関する雑記や記録を書いていきます。

前置詞のイメージをどう広げるか?

 

基本単語の意味ってホントに多彩!どうすればいいの?

 

◆ 前置詞の多彩な意味をどう理解するか? ◆

★ 基本はコアイメージ
 ➡ それぞれの前置詞が持っているコアイメージを知れば理解が格段に深まり、暗記の負担が大幅に減少する

★ 前置詞攻略のカギは「連想」!?
 ➡ 最初は具体的なところからイメージして、次に抽象的なところへシフト

 

前置詞の意味はとにかく「多彩」


in, on, at, of ...

辞書で前置詞の単語の意味を調べてみると
とにかく「多彩」である。


中学校で習う簡単な単語ばかりなのに、
ワケが分からないくらいたくさんある。

多義語ですら多くて 5 つくらいなのに
それを遥かに凌いでくる。

10 個 なんてざらにあるし、
多いときはなんと 20 個くらいある前置詞もある

「これ、全部覚えなきゃなんないの…?」
もう、多すぎて意味が分からなくなる。


というのが良くある光景
なのではないだろうか。


この多すぎる「多彩な」意味を一気にとらえ
暗記の負担を大幅に軽くしてくれる方法が
「イメージ」による学習である。


前置詞は「イメージ」で覚えよう!


TOEIC実験記」では、何回も言及していて
もはやおなじみではあるのだが

基本単語を含め、前置詞は「イメージ」で覚える
のが一番の近道だ。


「イメージ」で覚えると単語に対する理解が深まり
丸暗記に頼らずとも多彩な意味に対応できるようになる

もう一歩何か欲しい

自分もイメージによる学習を取り入れており、
以前より格段に理解できたことは実感している。

しかし、このイメージをどうやって広げて
多彩な意味を捉えたらいいのだろうか

そのもう一歩の何かが欲しかった。
そこで、今一度前置詞を見直してみた。

なにか手掛かりがありそう

すべてではないが、一般化すると
何やら共通点が思い浮かんできた。


1. 時間(日時、年月)と空間(場所)

ザックリではあるが、
「時間」と「空間」において結構使われている
ように感じた。

2. 動き

前置詞だけに限らないが、
動きの有無も重要な要素かもしれない。

3. 長さや広さ(点 、距離、期間 、範囲etc)

1.と関連してくるが、
場所や日時をビシッと指すだけでなく
距離や期間など範囲を表す時も使われている。


4. 向き

向きも前置詞が使われている。
思い浮かびやすいのが from, to , for あたりかも。



もちろん一つだけ当てはまるということはなく
複数当てはまる前置詞もあるし、


ここに挙げたもの以外にも分類できるものが
あるかもしれない。


しかし、厳密ではないにしろ、
前置詞がある程度グループになっているのが
非常に興味深く、ここにイメージの広げ方の
手掛かりがあるかもしれない。

 

「連想」による抽象イメージへの広げ方(on を例にして)

ここでは、 on を例にしてイメージを広げてみよう。

on の基本イメージは接触
つまり、「くっついている」というのが
on の持っているコアである。

全部やろうとすると長くなってしまうので
ここでは連想の仕方を一つだけ紹介していく。


1. 空間(場所)での on は、

そのイメージ通り「~の上に」という意味になる。
(厳密には、くっついていれば「上」じゃなくても on

★ A ball is on the table. (ボールがテーブルの上にある)


さて、ここから連想してみよう。

連想 1 : 依存

on が持つ「くっついている」感じから
「離れられない」、つまり「依存している」
のニュアンスがある。

★ rely on , depend on (~に頼っている)


連想 2  : 進行中

人や物事がとある状況や活動に
接触」 しているととらえると

~の真っ最中といった、
いわば「進行中」というニュアンスもある。

on progress (進行中) , on business (仕事中)

 

連想 3  : 圧力

 

今度はテーブルの上にボールが乗っている
絵を思い浮かべてみよう。

さらに、テーブルが壊れそうなほど
このボールがとても重い場合を考える。

ボール側から見た場合、テーブルに
大きな圧力をかけているのが分かるだろうか。

このイメージから
on には「圧力」のニュアンスが含まれている。

★ insist on (~を主張する), pressure on ~ (~の圧力)

連想 4  : 影響

先ほどの連想 3 と同じではあるが、
今度はテーブル側から見てみよう。

ボールでかけられた圧力によって
その影響でテーブルは変形しそうである。

つまり、外部から何らかの圧力がかかると、
ストレスが溜まる等の影響を及ぼす

と考えることが出来そうだ。

★ have an effect on ~ (~の影響を受ける)

 

 

ほんの一例ではあったが、

このような感じで「イメージ」と
それを使った「連想」をすることで

多彩な意味を持つ基本単語が
だいぶ対応できるようになるはずである。


意味が多彩すぎて覚えきれないと思っている方には、
大いにやってみる価値はあるだろう。


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